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管理栄養士が語る

白内障手術とサポートメガネ

健康管理士が語る『ご自身1人で悩まないで下さい』

白内障術後に快適さをもたらすサポートメガネ
白内障手術とサポートメガネ
[健康管理士/立道 兵祠]

目 次

  • 1.白内障手術と眼鏡
  • 2.白内障施術(眼内レンズ挿入)とは
  • 3.施術に伴う= Q&A
  • 4.眼内レンズの選び方は
  • 5.施術後(眼内レンズ挿入)の一例
  • 6.施術後は、サポートメガネで解決

白内障手術と眼鏡

目のなかの水晶体と呼ばれる部分が白く濁る病気。
目の水晶体を構成するたんぱく質が変性し、黄白色または白色に濁ることにより発症する病気です。白内障が発症する原因として、最も多いのは加齢によるもので、加齢性白内障と呼ばれます。個人差はありますが、水晶体が濁ること自体は年齢を重ねると多くの人に起こることから、一種の老化現象ともいえます。
そのほか、アトピー性皮膚炎や糖尿病などの合併症、母親の体内で風疹に感染するなど先天的なもの、目の外傷や薬の副作用などがありますが、これは年齢に関係なく若い人にも起こります。
(厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイトより)

人生100年時代を迎え「快適な視界と長寿を楽しむ」には、視感・視覚は最も重要なキーワードです。
白内障疾患でBADL(日常生活活動)視生活を営む上で不可欠な生活動作に支障を生じる他、意欲があるのに、仕事を続けられない人・新しい事にチャレンジができない術後の見え方に悩む人が増えています。(推定:4,200万人)

私たちは白内障施術後の方に快適な視力を得るためには、眼内レンズ(IOL)挿入後の視覚レベルを維持し、新しい価値、白内障ケアで広くサポートの推進をしております。※ BADLの略 (Basic Activity of Daily)

白内障疾患の現況

白内障初期では、視力が低下する他、かすみがかった・霧がかった・視界状態となり日常生活に困難が生じます。長期間にはご自身が初期白内障であると気がつかず、視力低下が徐々に進んでいる。

<一例では>
  • 視力は良いのに、何となく見えずらい。
  • 夕方や薄暗くなると急に見えずらい。
  • 常用メガネのレンズ度数を何度も変えている。
  • 車の運転時に遠くの視界がボヤケ(カスミ)て見える。
  • 日常室内の視界においても遠・近くも共にボヤケ(カスミ)感がある。
  • 特には、類似数字の「6」と「8」の区別、重複視などから支障をきたす。
  • 新聞・読書・TV・パソコン等々、見る事から遠ざける様になった。
  • 日常生活の視覚・視感からボヤケ(カスミ)でイライラ感が強くなる。
  • 左右の目で見え方や鮮明さが違って見える。
  • 月がダブって見えたり、物が三重に見えたりする。

等々、場面を問わず多くの見えづらい症状が様々あります。

白内障施術(眼内レンズ挿入)とは

白内障手術は、眼球内の濁った水晶体を超音波で砕いて取り出し、水晶体の代用に眼内レンズ(IOL)を挿入する方法で行われます。【※ IOL=Intraocular lens】
高齢化が進み誰もが白内障にかかりますが、進行した白内障の場合視力を回復する手段は手術しかありません。近年、眼内レンズ性能のレベルアップと技術・設備の進歩は目覚ましく、安心して手術を受けられることから、施術数が増加しています。

IOL【眼内レンズ】

施術に伴う= Q&A

Q:どの位の期間で視力は回復しますか?
A:手術当日から良く見えるようになる人もいれば、一週間以上かけて徐々に回復していく人もいます。視力の回復は、各人・目の状態によっても大きく異なります。また、角膜や網膜の状態など、さまざまな要因から回復の速さは異なります。
Q:施術は痛くないですか?
A:ほとんどの人は針を使わない点滴麻酔のみで痛くありません。まれに点眼麻酔で痛みがある場合は、前房やテノン嚢下麻酔を追加します。手術自体は一般には10~20分前後で終わり麻酔が切れても痛むことはありません。
Q:後発白内障にならないでしょうか?
A:手術してから何年かして、またかすみが出ることがあります。(後発白内障)
これは手術後に、水晶体の後ろの膜が濁ってくるもので5年で約15~20%位の確率で起きます。この場合、10分程のレーザー治療で視力は回復します。
Q:手術費用は?
A:健康保険が適用され、自己負担が片眼5~9万円位の病院が多いようです。眼内レンズにはその他に、多焦点(ピントが遠と近の2つ)レンズは、健康保険の適用外のため、全て自己負担となり、片眼30~50万円位が多いようです。
費用は、各病院または使用する眼内レンズで異なりますので予めご承知ください。
Q:右だけ視力が出にくくなり、白内障と診断されました。日常生活に困らないなら点眼薬で様子をみる。手術をするなら右だけ行う場合と視力を合わせるため両目とも手術する方法あると説明されました。どれが良いか迷っています?
A:悪い右だけ手術をするのであれば、バランスを考えて左と同じような焦点距離に合わせるのが普通です、例えば右だけ遠く、左は近視のままというのはバランスが悪くて両目では見えにくくなります。両目とも手術するのであれば、遠くか、近くかどこに焦点を合わせるかは、よく相談して決めることをお薦めします。

眼内レンズの選び方は

手術で挿入する眼内レンズでは、若い人の水晶体のように厚くしたり・薄くしたりして ピントを合わせる調節力がありません。

家の外での視界が中心の場合

メガネを掛けずに遠くが見えるようにしたい人にはピントを「遠く5m」に合わせた眼内レンズが適しています。
※手元を見る時は、近用メガネを推奨します。

室内での視界を中心の場合

メガネを掛けずに手元が見えるようにしたい人にはピントを「近く30cm」に合わせた眼内レンズが適しています。
※手遠くを見る時は、遠用メガネを推奨します。

なるべくメガネを掛けたくない場合

モノビジョン法があります。これは「片眼を遠く」に「もう片眼は近く」が見 えるよう にする方法です。 多焦点レンズ(先進医療)があります。これは、遠方と近方両方が見やすくなるように設計されたレンズです。
※どちらも、誰にでも合うわけではありませんので、担当の先生によく相談してください。

施術後(眼内レンズ挿入)の一例

  • 両眼施術したが、遠方の見え方で左右の鮮明さが違う。
  • 術後(遠方)はメガネが要らないと思っていたが、中間~近方が見えにくい。
  • 近方合わせの術後、希望の近業距離でなくピントに左右差がある。
  • 術後(片眼)、左右の見え方に遠近感の差がある。
  • 視力は良くても、眩しさ(グレア)感が強く、鮮明度が下がった感がある。
  • 見え方から来る,つまづき・転倒が多い。
  • 暗い所に移動が不安、淡い色が見分けにくい。

同じ白内障術後であっても各個人差を初め、両眼とも同じ症状とは限りません。 手術は、一眼一施術の考え方で行われ時間差・術者や眼内レンズ種類の違いから術後は左右が異なる状態が多く、術後にサポートメガネでバランス調整が重要です。

施術後は、サポートメガネで解決

術後に於いては、快適な視力・視界が全て得られるわけではありません。術後の適切なサポートメガネで、視力補助及び見え方の質は格段に向上します。
Q O V (Quality of Vision=視界の質)

  • 両眼(遠用重視)IOL挿入手術した場合
  • 両眼(近用重視)IOL挿入手術した場合
  • 片眼(遠用重視)IOL挿入手術で両眼の遠方に合わせた場合
  • 片眼(近用重視)IOL挿入手術で両眼の近方に合わせた場合
  • モノビジョンの場合
  • 利き目が遠方・両眼が近方の場合
  • 多焦点IOL手術の場合

この様にますます拡大するIOL手術需要ですが、施術(IOL挿入)者のお求めになる「快適な視生活」には、術後3~4ヶ月後にサポートメガネを強くお薦めします。特には、QOV(視界の質)を追求した、当該M-POSレンズは視力補正の各種レンズからコントラスト向上、無色ながらに減光・鮮明度向上などから改善レンズとして大変有効です。

最後に、人間の目は、左右(両眼視)から脳に伝達(両眼視機能=正しい視覚)する事が望ましく、術後用サポートメガネで解決ができます。
詳しくは、眼科医師・眼鏡専門店とご相談されながらご自身に合ったメガネをご検討ください。

健康管理士 / 立道 兵祠